指導者として教室をを主宰する一方、プロのダンサーとしても舞台に立ちました。朝日新聞社主催の「新人演奏会」や、モダンダンス協会である現代舞踊協会で公演しました。 代表作は「たこ」です。26歳の頃に創作してから何度も再演し、今でも自身で踊ります。作風には日本的なモチーフを取入れることが特徴で「鬼瓦や縄文土器」などをテーマに、他にはないダンスを創作してきました。音楽にも琵琶や尺八、琴や三味線の音を使います。泥臭いと言われたこともありますが、やはり日本人ですから西洋の動きで日本的なものを表現するのが私の持ち味です。 創作時は、手や足といった部位だけでも無限にある動きの中から、テーマに合ったものを探って組み合わせ、即興で動きながら作品を仕上げます。1つのダンスは短編で5分、長いものでは15分〜20分です。大作になると音楽家に依頼してテーマ曲を探し、ダンスに合わせて編曲し直すなど、他のジャンルの専門家との共同作業も行います。 ダンサーや指導者として活動してからは、「学校教育に舞踊を取入れてほしい」と考えて活動してきました。 バレエと同じで体の外側に筋肉を付けずに、内側の筋肉を鍛えるモダンダンスは、幼少期の成長にもいい影響を与えるからです。学校教育のダンスといえば、ヒップホップやジャズが主流。リズミカルなのでセンセイも教えやすいです、でも自分で動きを生み出し創作することが、教育にとってとても大事なので、体操ではなく、芸術の時間に舞踊を取り入れてほしいという考えを提唱してきました。
ダンスを見て、踊って得たものを日常に活かして欲しい
かつては中村区にあった教室を名東区に移設して40年! 現在、教室には小学生から60代、70代までが通っています。ヨガなどと同じで、エネルギーを引き上げてまっすぐに立つことが基本であることから、創造性だけでなく、健康的になりたいという人も集まっています。 これまで何千人という生徒が巣立ちましたが、教室で培ったことを日常生活に還元してほしいと願います。舞台に立つ時には、自分の存在を大きく見せなければなりません。モダンダンスによって自分の内面を表現できるようになれば、社会に出てから、相手に存在感を示すことができるでしょう。また衣装選びの経験は、自分に合った装いを知ることに役立ちますし、空間構成は、収納や整理の技術につながります。ダンスをやめた後に、得たものをみなさんがどう活かすかが楽しみです。 ぜひ、みなさんも関山三喜夫舞踊団のモダンダンスで心身私生活ともに充実した毎日をすごしませんか。
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